2022FIFAワールドカップ(カタール)が終わり、日本代表チームの活躍の余韻が残る中、12月28日~「第101回全国高校サッカー選手権大会」が始まります。
今大会の注目校として、福岡代表として初出場となる「飯塚高校」を紹介します。
無名の高校が全国でも強豪の東福岡を破り、激戦区の福岡県代表として全国出場を決めた裏側にはいったいどんな理由があるのか、調査してみました。
飯塚高校について
学校法人 嶋田学園 飯塚高等学校は福岡県飯塚市にある私立高校となります。
通称は「飯高(いいこう)」と言い、3つの学科(普通科・介護福祉課・総合学科)がある高校となります。
それでは、飯塚高校サッカー部の飛躍に隠された秘密を具体的に紹介していきます。
中辻喜敬監督(37)の存在
飯塚高校サッカー部がここ数年で急成長した最大の理由として、監督の『中辻喜敬』の存在があります。
福岡には東福岡高校がある。日本一のクラブがある、ということです。
日本一の高校サッカー部を作るための一番の近道は、日本一のチームと同じ県でやること。福岡の高校であれば、県大会やリーグ戦で日本一の東福岡高校サッカー部と試合をすることができる。
間近でどんな事をやっているか見る事ができますよね。
専門コーチの存在
飯塚高校では高校サッカーでは珍しい、専門コーチが選手を指導します。
サッカー部の公式HPを見ると、フィジカルコーディネーター、メディカルトレーナー、テクニカルアドバイザー、フィーリングコーチ、ヨガコーチと各分野のスペシャリストと協力してトレーニングメニューを構築することを徹底しています。
ヨガトレーニングに関しては、昨年の冬から週1回のペースで取り入れてきました。ヨガはメンタル強化に役立っている。自分を見つめることができていると語っており、きちんと効果も実感できている様子です。
地元企業がチームをサポート
選手のモチベーションや体調管理に、地元企業のサポートが関係していました。
選手のヘアカットをする理髪店(メリケンバーバーショップ福岡)がスポンサーとして加盟しています。
昨年の冬から月に1回ほど、希望する部員の髪を無料で切っており、「見た目が上がればテンションが上がってプレーが上がっていく。ポジティブな感情で臨めるんです」との理由で、福岡県大会決勝の12日当日も試合前のロッカーで3人が散髪を実施しています。
また、今年の夏から豆腐店(三原豆腐店/TOFEE)の加盟により、試合後や練習後の疲労回復のために考案された豆乳と甘酒のブレンドドリンクを飲み、おからクッキーを食べてコンディションを調整しており、地元企業が陰ながらチームのサポートを全面的に行っています。
ITの活用
中辻監督が課題としていたのが、選手とのコミュニケーションだったため、GPSとタブレット活用しました。
練習や試合の走行距離やスプリントの回数、高強度のスプリントの割合や心拍数の変化までを細かくチェックするなど、パフォーマンスを数値で見せながら選手に伝えることで、選手たちの意識も変わり、意思疎通が円滑になり、コミュケーションツールとしての役割をしました。
また、GPSデータを継続的に取得することで、選手一人ひとりの疲労の蓄積具合や、身体的特性、適性がある練習メニューなどが見えてくるそうです。
結果、日によって練習メニューは異なり、1時間半程度の短時間の練習で、ケガのリスクを減らしながら、いかに集中し効果を出すかに主眼を置いているそうです。
ITの活用によりコンディションの管理もでき、選手たちのコンディションに対する意識管理も向上したといいます。
最近では手軽さと便利さとその効果から、ITを活用しているチームが増えているようです。
まとめ
今回「第101回全国高校サッカー選手権大会」が12月28日~始まるので、どこを応援しようか考えていたところ、ふと、飯塚高校の取り組みを目にしたので紹介させていただきました。
強豪の東福岡を破った飯塚高校が、この大会でどこまで行けるのか?非常に楽しみです。
そして今大会をきっかけに『飯塚高校』の知名度が、全国的に知れ渡ることを願います。
筆者は今大会は『飯塚高校』を応援したいと思います。28日からの活躍が大変楽しみです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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