2024年3月28日、ダウンタウンの松本人志さんが、性的な被害を受けたとする女性の証言を報じた「週刊文春」に5億5000万円の慰謝料などを求めた裁判が始まりました。
第1回口頭弁論が東京地裁で行われ、19席の傍聴席に対し691人が訪れるほど注目されています。
今回は、そんな注目の裁判を担当する、週刊文春の弁護士は誰なのか?プロフィールや経歴について紹介します。
【松本人志裁判】文春側の弁護士は誰?
松本人志裁判で週刊文春側の代理人弁護士は、喜田村洋一さんです。
喜田村洋一プロフィール
主な著書・論文
- 1987年『宣言判決と差止命令』(講座憲法訴訟第3巻所収 有斐閣)
- 1991年:『MEMOがとれない―最高裁に挑んだ男たち』(有斐閣)
- 1993年『最高裁の規則制定権―弁護士法との関連』(現代立憲主義の展開(下)所収 有斐閣)
- 1994年『反対尋問はどのように行なうか』(刑事弁護の技術(上)所収 第一法規)
- 1999年:『報道被害者と報道の自由』(白水社)
- 2002年『裁判の公開』(新刑事手続Ⅱ所収 悠々社)
【松本人志裁判】喜田村洋一は週刊文春の守護神!
松本人志裁判で週刊文春側の代理人弁護士を務める、喜田村洋一さんは「文春の守護神」と異名を持ちます。
発行元である文藝春秋の顧問弁護士であり、過去にも下で紹介するジャニーズ裁判を担当しました。
喜田村洋一の実績
ロス疑惑(三浦和義)事件
米ロサンゼルス市で1981年に起きた、妻一美さん銃撃事件に関して三浦和義にかけられた一連の疑惑。
三浦和義は保険金目的で妻を殺害した疑いをかけられましたが、裁判で無罪が確定しました。
陸山会事件(小沢一郎 政治資金規正法違反)事件
小沢一郎代表の資金管理団体「陸山会」が、2004年に取得した東京都世田谷区の土地取得を巡り、政治資金収支報告書に虚偽の収支を記入したとされる事件。
2012年11月12日、小沢一郎の無罪が確定しました。
ジャニー喜多川の性加害問題
ジャニーズ事務所(現・SMILE-UP.)の創設者であるジャニー喜多川が、1970年代前半から2010年代半ばまでの間、長期間・広範にわたって多数のジャニーズJr.に対して性加害を繰り返した問題。
1999年に『週刊文春』が性的虐待行為に関するキャンペーンを実施し、数人の証言を得て本疑惑を報じました。
ジャニーズ事務所では名誉毀損で文藝春秋を訴えますが、民事裁判において週刊文春が報じたジャニー喜多川の「セクハラ行為」は「その重要な部分について真実」と認定されました。
喜多川さんは週刊文春の弁護士として、『週刊文春』の一連の報道は名誉毀損には当たらないとの判決が下ります。
松本人志裁判は因縁の対決
今回の松本人志裁判では、因縁の対決と言われています。
それはどういった理由から言われているのか紹介します。
松本人志さん側の代理人弁護士は田代政弘弁護士ですが、上で紹介した「陸山会事件」では、喜田村洋一さんが小沢さんの代理人、当時の検事は田代政弘さんでした。
そして田代さんが検事をやめることになった「陸山会事件」で、田代さんの捜査報告書の捏造を暴いたのが喜田村さんだったのです。
あれから12年、今度はお互い弁護士として対決することになったのです。
田代政弘プロフィール
松本人志の代理人弁護士の記事はこちら。
まとめ
今回は、松本人志裁判の週刊文春の弁護士は誰なのか?プロフィールや経歴について紹介しました。
第1回口頭弁論はわずか4分程度で終了し、次回は2024年6月5日に争点を整理する「弁論準備」が非公開のウェブ会議で行われる予定です。
注目の裁判は今後どのような展開を見せるのか、目が離せません。
裁判の行方を注視していきたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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